痔の悩み 脱肛の症状と治療法

痔の原因

 

 

痔は、主に静脈が強く圧迫されて肛門部周辺の血流が滞ることなどから発症する病気です。従って基本的には血流の病気だと言えますが、肛門部の血流を悪化させる状態が痔を誘因しており、事務職やSOHOの人などは長時間のデスクワークになりがちで、ずっと同じ姿勢で座っていることが多く、こうした運動不足の状態が第一の原因となって、不要な圧力が肛門部にかかっているのです。

 

更に部屋が寒かったりすると血流はより悪化しますし、又、不規則な生活なども好ましくありません。夜更かしをして朝が弱い人等はやはり血流が悪くなっており、こうなると下痢や便秘も頻繁になります。

 

実はどのタイプの痔においても便の状態というのは大きな影響を及ぼすもので、軟便でも硬すぎても肛門には厳しい状態で痔は悪化するのです。

 

便秘の場合は食事のバランスの悪さも関係しており、そういう場合は食物繊維が不足していることや全体的な水分不足が多くなっています。

 

便秘をすると腸内に便が溜まるので、特に肛門部を圧迫しますから、排便時には必要以上にいきむことになり、イボ痔や切れ痔の原因となります。

 

下痢では直腸粘膜や肛門部を化学的に刺激します。下痢は排便自体に勢いもあるので、粘膜に傷をつくるケースも多くなっています。

 

肛門への刺激といえば、アルコール類の飲み過ぎややキムチなど唐辛子を多用する料理の摂り過ぎも含まれます。

 

深刻な症状である脱肛は肛門や直腸下部の粘膜が肛門外に脱出する病気で、肛門粘膜脱ともいいますが、これは内痔核が進行して肛門の外に出てしまう状態のことで、普段の生活が原因で思わぬ悩みを抱えることになってしまうかもしれません。