痔の悩み 脱肛の症状と治療法

脱肛の治療

 

 

脱肛の治療についてですが、脱肛は初期状態なら塗り薬や坐薬で治療できるので手術の必要はありませんが、初期状態で治らずに、自然に戻らなくなったり、常に脱肛している状態になってしまったら、塗り薬や坐薬では間に合いません。

 

その場合の多くは手術が必要になるので、早めに病院、肛門科などの専門医で診察を受けた方がいいでしょう。

 

初期の脱肛では塗り薬や坐薬と共に上手な戻しかたの方法があります。まず脱肛が戻りにくいときは、立ったままで戻そうとしないで仰向けになるのがポイントです。この時お尻の下に座布団などを敷いてお尻の位置を高くすると好都合です。痔の軟膏はガーゼに塗って、人差し指にそのガーゼを添えて脱肛内痔核を肛門内へ一緒に入れて戻していきます。

 

そして、押し込んだ痔が再び出てこないように反対側の指でかぶせるように押さえておきながら、押し込んだ指は慎重に肛門から抜き出してください。残りの脱肛はガーゼといっしょに再び肛門に押し込みます。こうして何回かこのような動作をくり返して、少しずつ分けて入れる感じで脱肛を全部完全に押し込みます。

 

座薬、軟膏以外にも内服薬による治療法も併用すると更に効果的です。但し、ある程度進行した脱肛を根治させるには、粘膜脱部に外科的治療を施す必要があります。

 

これは、脱肛の粘膜脱部分をゴム輪結紮療法で処置したり、痔核切除に準じて切除施術を行う方法となり、肛門の締まりが弱くなった事が原因による脱肛では、肛門の出口にナイロンのリングを挿入して締める施術も行われます。

 

又、脱肛の症状が出た時に疑われる病気として、肛門ポリープ、皮膚垂、直腸脱などもあるので、いずれにしても違和感があったら専門医の診察を受けるようにしてください。