痔の悩み 脱肛の症状と治療法

脱肛の特徴

 

 

脱肛痔になったらかなりきついという話を経験者から聞くことがあると思います。なぜなら脱肛は肛門内部から出てくる直腸のようなもので毛細血管も集中しています。ここに血液の塊ができて次第に大きくなっていき、押し戻しても出てくるような症状なのですから、想像するだけで憂鬱になるかもしれません。

 

脱肛の初期段階なら、排便時などでいきんだ時だけに脱肛して自然に戻るものですが、症状が悪化していくと、排便時だけでなく通常生活で無意識にお腹に力が入った時でも脱肛するようになってしまい、それが自然には戻らず、手で戻さなくてはならないので大変です。

 

最悪だと手で押し込んでも戻らなくなって、常に脱肛している状態になってしまう場合もあるからゾッとします。常に脱肛している状態だと、肛門がベタベタして、粘液が下着に付着して汚れ、気持ち悪いですし、痒みを伴う場合もあります。(脱肛したまま戻らなくなった状態を嵌頓痔核と呼ぶこともあります)

 

イボ痔の段階で進行させないためには、まずトイレでウォシュレットを活用することで、脱肛だとティッシュで肛門を拭くことなどは痛くてできません。ウォシュレットなら水で洗い流してから水分をとる感じにするのがコツで、このように脱肛は肛門をいつも清潔にするのが重要なポイントの1つとなっています。

 

脱肛の症状の段階はいろいろあり、初期ならば、脱肛の強烈な痛みがきて歩行困難になってしまうわけではありません。最初はイボ痔や切れ痔など軽い症状を悪化させてしまった場合になる状態で、ここから脱肛は少しずつ進行しているのです。

 

イボ痔も切れ痔も痔になった根本的原因は似たようなものですが、痔の種類の中でイボ痔が一番多く、痔を患っている人の60%ということですから、油断をしていると、誰でも脱肛になる恐れはあるわけです。